自費出版のジャンルの中でも特に多いのが、自分史ではないでしょうか?
この自分史と言う言葉は、歴史学者・色川大吉が『ある昭和史−自分史の試み』という著作の中で使い始めた言葉だそうです。
この作品は、昭和50年のものです。
そういえば、昭和50年代に小学生だった私も、国語の授業で「自分史」を書かされたことを思い出します。
小学生の自分史ですから、そんなに長い歴史はありません。
それでも父や母に生まれた頃のエピソードなどを聞きだしたり、あるいは、自分がよく憶えているエピソードを書いたように記憶しています。
自分史を書く場合、年齢を重ねれば、重ねるほど入れ込みたい内容が多くなってきます。
一方で記憶も薄れてきます。
さらに自分は分かっていても、他人に分かるように書くことは、意外に大変です。
多くの人が書かれた自分史のほとんどは、テーマを絞っています。
会社員時代のみに絞ってその時、出会った人とのエピソードのみを綴っても面白いでしょうし、
今まで旅行した先の思い出ばかりを写真つきで綴っても相当の分量になるのではないでしょうか?
私の祖父の場合、昭和一桁生まれの人の自分史の多くがそうであるように、昭和16年ごろから始まり、終戦で終わります。
何も「自分史」の全てを書く必要はありません。
ある時代のある面だけを書いても、自分らしさは充分表現できます。
自分の生きた証として何かを残したいと考えるのは、人間の本質的な欲求だと思います。
生きた証を残す一つの方法として「自分史」を書いて本の制作することはとてもよい方法だと思います。
誰でも、自分史は書けるはずです。だって、ネタは必ずありますから…。でもどうやって原稿として書き始められるのかが、わからないという人は多いと思います。伝えたいこと、残したいことがあるのだが、文章が書き慣れていないという人が多いと思います。
そんな人は、最初から原稿用紙(今はパソコンですね)に向わないで、大きな白い紙に思いつくままに人生の転機になった項目を書き出してみてください。人生の見出しをつけてみるようなものです。たくさん並べてみてください。
次に、その見出しを自分が生まれた順番に並べ替えてください。
これで、目次が完成します。項目が多ければ多いほど、それぞれの内容はたくさん書かなくてもよくなります。自分の人生を分解してみれば、案外、簡単に自分史は書けるのです。
目次を仕上げたところで、もう一度自分の人生を振り返ってみて、この本はどこにウェイトをおくかイメージしましょう。そうする事によって、ただ、だらだらとした自分史が読み物としてぐっと良くなってきます。
1冊の本はだいたい400字詰め原稿用紙で400枚くらいあると、ちょっとかっこいい本を作ることが出来ます。それを目安にして、それぞれの項目に対して、何枚書くか、目標を決めて大まかに書き始めてください。その大まかな文章がいわゆる草稿となります。
あとは、この草稿に対して、もう一度、読み直したりして修正を加えてゆくのです。草稿の段階で、出版社や印刷所に本の制作の依頼をしてはいけません。まずは、なるべく自分の手元で自分なりに完成させましょう。修正が少なければそれだけ、校正にかかる時間も短くなり、結果的に安く仕上がります。
はじめての自費出版より引用
自分史(じぶんし)とは、自分の歴史=自分自身の生涯(あるいは半生)のできごとを文章化したもの。
従来からあった自伝あるいは自叙伝が、何らかの意味で成功した個人の生涯の事業・事績を中心とした記録、立志伝であるのに対して「平凡に暮らしてきた人が、自身のそれまでの生涯を書き綴ったもの」(広辞苑第5版での定義)という側面が強い。自費出版が比較的簡単にできるようになった1980年代以降、一冊の書籍としてまとめ、残す人も増えている。
歴史的にみると、「自分史」という言葉に市民権が与えられるようになったのは、歴史家・色川大吉の『ある昭和史─自分史の試み』(1975年=昭和50年、中央公論社)の出版以後だろうといわれている。専門の歴史家が提起した概念であり、無名の人々が真実を表現する行為に歴史としての意味があることをはじめて主張したからである。この本の中で色川の紹介した「ふだん記活動」という民衆運動は、やまびこ学校」などの「生活綴り方運動」に代表される戦後日本の民衆記録運動の一形態ということができる。一方、昭和初年から昭和20年代までの日本人の戦争体験を記録する運動(例:東京大空襲を記録する会)は、広い意味での反戦・平和運動と結びつき、多くの個人記録が生まれた。日本で自分史が盛んになってきた底流には、こうしたいくつもの活動があるということができる。このように全国民的に多数の個人記録が民衆自身によって書かれた時代は世界の歴史にも事例がなく、社会学的に注目する学者もいる。
さらに、近年では、「自分史」は社会の高齢化に対応した生涯学習の好例としても評価され、全国各地の地方自治体主催の地域活動としても広く行われるようになった。また、認知症予防のための知的趣味としての効果も期待されている。
民衆の表現活動として自分史
戦争体験記録としての自分史
楽しみ(生涯学習)としての自分史
日本人の記録能力と戦後自分史の関係
全国行政組織・図書館などの生涯学習啓蒙活動の中での自分史活動
精神療法としての自分史
自費出版ビジネスとしての自分史
wikipediaより引用
この自分史と言う言葉は、歴史学者・色川大吉が『ある昭和史−自分史の試み』という著作の中で使い始めた言葉だそうです。
この作品は、昭和50年のものです。
そういえば、昭和50年代に小学生だった私も、国語の授業で「自分史」を書かされたことを思い出します。
小学生の自分史ですから、そんなに長い歴史はありません。
それでも父や母に生まれた頃のエピソードなどを聞きだしたり、あるいは、自分がよく憶えているエピソードを書いたように記憶しています。
自分史を書く場合、年齢を重ねれば、重ねるほど入れ込みたい内容が多くなってきます。
一方で記憶も薄れてきます。
さらに自分は分かっていても、他人に分かるように書くことは、意外に大変です。
多くの人が書かれた自分史のほとんどは、テーマを絞っています。
会社員時代のみに絞ってその時、出会った人とのエピソードのみを綴っても面白いでしょうし、
今まで旅行した先の思い出ばかりを写真つきで綴っても相当の分量になるのではないでしょうか?
私の祖父の場合、昭和一桁生まれの人の自分史の多くがそうであるように、昭和16年ごろから始まり、終戦で終わります。
何も「自分史」の全てを書く必要はありません。
ある時代のある面だけを書いても、自分らしさは充分表現できます。
自分の生きた証として何かを残したいと考えるのは、人間の本質的な欲求だと思います。
生きた証を残す一つの方法として「自分史」を書いて本の制作することはとてもよい方法だと思います。
誰でも、自分史は書けるはずです。だって、ネタは必ずありますから…。でもどうやって原稿として書き始められるのかが、わからないという人は多いと思います。伝えたいこと、残したいことがあるのだが、文章が書き慣れていないという人が多いと思います。
そんな人は、最初から原稿用紙(今はパソコンですね)に向わないで、大きな白い紙に思いつくままに人生の転機になった項目を書き出してみてください。人生の見出しをつけてみるようなものです。たくさん並べてみてください。
次に、その見出しを自分が生まれた順番に並べ替えてください。
これで、目次が完成します。項目が多ければ多いほど、それぞれの内容はたくさん書かなくてもよくなります。自分の人生を分解してみれば、案外、簡単に自分史は書けるのです。
目次を仕上げたところで、もう一度自分の人生を振り返ってみて、この本はどこにウェイトをおくかイメージしましょう。そうする事によって、ただ、だらだらとした自分史が読み物としてぐっと良くなってきます。
1冊の本はだいたい400字詰め原稿用紙で400枚くらいあると、ちょっとかっこいい本を作ることが出来ます。それを目安にして、それぞれの項目に対して、何枚書くか、目標を決めて大まかに書き始めてください。その大まかな文章がいわゆる草稿となります。
あとは、この草稿に対して、もう一度、読み直したりして修正を加えてゆくのです。草稿の段階で、出版社や印刷所に本の制作の依頼をしてはいけません。まずは、なるべく自分の手元で自分なりに完成させましょう。修正が少なければそれだけ、校正にかかる時間も短くなり、結果的に安く仕上がります。
はじめての自費出版より引用
自分史(じぶんし)とは、自分の歴史=自分自身の生涯(あるいは半生)のできごとを文章化したもの。
従来からあった自伝あるいは自叙伝が、何らかの意味で成功した個人の生涯の事業・事績を中心とした記録、立志伝であるのに対して「平凡に暮らしてきた人が、自身のそれまでの生涯を書き綴ったもの」(広辞苑第5版での定義)という側面が強い。自費出版が比較的簡単にできるようになった1980年代以降、一冊の書籍としてまとめ、残す人も増えている。
歴史的にみると、「自分史」という言葉に市民権が与えられるようになったのは、歴史家・色川大吉の『ある昭和史─自分史の試み』(1975年=昭和50年、中央公論社)の出版以後だろうといわれている。専門の歴史家が提起した概念であり、無名の人々が真実を表現する行為に歴史としての意味があることをはじめて主張したからである。この本の中で色川の紹介した「ふだん記活動」という民衆運動は、やまびこ学校」などの「生活綴り方運動」に代表される戦後日本の民衆記録運動の一形態ということができる。一方、昭和初年から昭和20年代までの日本人の戦争体験を記録する運動(例:東京大空襲を記録する会)は、広い意味での反戦・平和運動と結びつき、多くの個人記録が生まれた。日本で自分史が盛んになってきた底流には、こうしたいくつもの活動があるということができる。このように全国民的に多数の個人記録が民衆自身によって書かれた時代は世界の歴史にも事例がなく、社会学的に注目する学者もいる。
さらに、近年では、「自分史」は社会の高齢化に対応した生涯学習の好例としても評価され、全国各地の地方自治体主催の地域活動としても広く行われるようになった。また、認知症予防のための知的趣味としての効果も期待されている。
民衆の表現活動として自分史
戦争体験記録としての自分史
楽しみ(生涯学習)としての自分史
日本人の記録能力と戦後自分史の関係
全国行政組織・図書館などの生涯学習啓蒙活動の中での自分史活動
精神療法としての自分史
自費出版ビジネスとしての自分史
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